シンガポール学会での眼瞼と鼻の講演
今回のシンガポールでの国際美容外科学会では、合計4つの会場が使われて、いろいろの興味のある講演がたくさんありました。私が担当したセッションはアジア人の眼瞼と鼻の2つでした。特に、国際学会の場合、目と鼻は白人と東洋人にはかなり解剖や皮膚の質に差があるので、目と鼻については白人と東洋人で講演を分けて行うことが多くなっています。たとえば二重を作る手術などは白人ではありませんし、小鼻の幅を狭くするような手術も白人ではやることがないからです。でも脂肪吸引とか豊胸とか、下垂した乳房の手術などは共通なんですよね。こういうところがなかなかインターナショナル学会では面白いところです。
今回は私が担当した2つのセッションはいずれもアジア人のための講演で、特に鼻のセッションでは他院での合併症で変形した鼻をどのように修正するかとか、斜鼻や鼻中隔湾曲で強く変形した鼻などの手術の講演がとてもおもしろかったです。このセッションは座長の私を含めて4人の講演者が担当していたのですが、ディスカッションのレベルもかなり高くて、皆さんとても優秀な医師ばかりでした。中でもタイのキダコーンという若い先生はきれいな手術をされていてびっくりしたのですが、聞いてみると長い間アメリカのバーマンガユロンという鼻の手術で有名な医師のところに留学をされていたということで、彼の指導を受けて育ったということなら、複雑な鼻の変形をきれいに修正された結果も納得できました。バーマンガユロンは国際美容外科学会の医学誌の編集長を最近まで担当されていた医師で、長く私自身も理事会でいっしょに仕事をしてきた特に鼻の手術では世界的に有名な医師です。
眼瞼のセッションの講演を担当しました
鼻のセッションでの講演
鼻のセッションでのディスカッション、かなりレベルの高い討論でした
アジア人の鼻のセッションを担当した4人の講師、左からマンクースー(韓国)、マリオンラホ(インド)、キダコーン(タイ)、院長
タイのキダコーン(鼻のスペシャリスト)
ISAPSの医学誌の前のチーフエディターのバーマンガユロン