眼瞼下垂
上まぶたが下がり、視界が悪化する眼瞼下垂。鏡で自分のまぶたの状態を確認したり、周囲の人から「眠そうな目をしている」「おでこにシワが増えた」と指摘されたりすることで、気になる方も多いのではないでしょうか。
目元の印象は顔全体に大きな影響を与えるため、加齢や生活習慣の変化により「まぶたが下がる」という悩みを抱える人が増加しています。
特に「眼瞼下垂」は見た目の問題だけでなく、視界が狭くなったり目の疲れを引き起こすこともあるため、注意が必要です。
もし眼瞼下垂の症状が気になる場合は、早めに受診し、治療を受けることをおすすめします。

京都大学医学部卒業の日本形成外科学会専門医。
私は国際美容外科学会の会長として、世界の医師と技術交流を行い、常に最新の知見を学びながら治療の質を高めてきました。
学会での発表や論文執筆、国際的な指導も行い、技術向上に努めています。
当院では、カウンセリングから施術、アフターケアまで一貫して同じ医師が担当し、医学的根拠に基づいた最適な治療を提案いたします。
「美しくなりたい」「自信を持ちたい」と願うすべての患者さまに、安心して治療を受けていただけるよう全力でサポートいたします。
目次
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは、まぶたが瞳を隠す状態を指します。眼瞼下垂症は、目を開ける筋肉や筋膜が弱くなることで、目を開けにくくなる病気です。
この病気にはさまざまな種類があり、重症筋無力症などの内科的な疾患が隠れている場合や、肩こりや片頭痛といった自律神経の症状を引き起こすこともあります。
そのため、適切な診断に基づいた治療が必要です。
眼瞼下垂施術では、まぶたの皮膚を切開し、筋肉や脂肪を調整することで、まぶたを引き上げて視界を改善します。
こんな症状はありませんか?
眼瞼下垂の患者様は見た目の変化に気づき、受診される方が多いですが、肩こりや頭痛に悩まされていた方が受診され、施術後に肩こりや頭痛がかなり改善されたことがあります。
眼瞼下垂かもと思った場合には早めの受診と治療をおすすめします。
眼瞼下垂の主な症状は以下のとおりです。
- 視野が狭くなった
- 上の方が見えにくい
- まぶたが重い
- ふたえの幅が狭くなった
- ふたえが三重、四重になった
- 額のしわが目立つ
- 頭痛や肩こりがつらい
- まぶたが下がっている
- いつも眠たそうにみえる
- (まぶたが下がってしまったことで)逆さまつ毛になった
セルフチェックの方法
鏡を見て以下のような眼瞼下垂の症状がないか確認してみましょう。
該当する項目があるときは、早めに病院を受診し、容姿だけでなく機能面の改善を図りましょう。
- まぶたが瞳にかかって物が見えづらい
- 皮膚が垂れてまつ毛の根元が見えない
- 額に力を入れないと目が開けられない
- 黒目がまぶたで隠れている
- おでこにしわができる
- 目を開けたときに眉毛が上がる
眼瞼下垂の原因と仕組み
眼瞼下垂の主な原因は以下のとおりです。
このような方の場合、おでこを手で押さえつけると、目を開けることができなくなります。
また、筋肉センサーであるミュラー筋が強く収縮することで、体の変調をきたし、頭痛や、肩こりなどの周辺症状が出現することがあります。
通常この状態になると、片方の目でようやく見えている程度で、日常生活への支障が生じます。
まぶたの皮膚のたるみが原因ですが背景に、腱膜性の眼瞼下垂が隠れていることもまれにあります。
腱膜性眼瞼下垂症は、以下のような仕組みで起こります。

正常な状態では、眼瞼挙筋がまぶたの形を支える瞼板を持ち上げています。
眼瞼挙筋と瞼板の結びつきが緩んだり外れたりすることがあります。主な原因は加齢によるものです。ハードコンタクトレンズの長期使用も眼瞼挙筋と瞼板の結びつきを緩める原因となることがあります。
眼科施術(白内障や緑内障など)の後にも眼瞼下垂が発生することがあります。
眼瞼下垂施術では、二重(まぶた)の線を切開して眼瞼挙筋と瞼板の結びつきを修復します。
また、皮膚に余りがある場合は、同時にその調整も行うことが可能です。
眼瞼下垂の原因は、加齢にともなう筋肉や皮膚のたるみなど大きく3つのタイプに分けられます。
まぶたを持ち上げる筋肉のゆるみ
年齢とともに、まぶたを持ち上げる筋肉がゆるみ、充分にまぶたをあけられなくなります。
この場合、上まぶたがくぼんでしまうこともあります。
まぶたの皮膚のたるみ
年齢とともに、まぶたの皮膚がゆるみ、まつ毛の部分にまでかぶさってしまいます。実際は皮膚のたるみだけの場合は「眼瞼皮膚弛緩症」で、厳密には眼瞼下垂ではありません。
まぶたの筋肉と皮膚のゆるみが同時に起こる場合
筋肉のゆるみと皮膚のたるみが同時に生じることも少なくありません。
その他にも以下のような眼瞼下垂の原因があげられます。
外傷
まぶたに外傷を負うと、眼瞼挙筋や腱膜が損傷し、眼瞼下垂が生じることがあります。
神経疾患
重症筋無力症などの神経疾患も、眼瞼挙筋やミュラー筋を支配する神経に異常をきたし、眼瞼下垂を招くことがあります。
コンタクトレンズ
長期間ハードコンタクトレンズを装着していると、まぶたに頻繁に触れることで、腱膜が損傷したり、緩んだりして、眼瞼下垂を引き起こすことがあります。
眼瞼下垂の種類について
眼瞼下垂には先天性眼瞼下垂、腱膜性眼瞼下垂(加齢性眼瞼下垂ともいいます)、外傷性眼瞼下垂などの分類があります。
上まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)やその神経に異常があることが原因です。片目または両目に影響を及ぼし、約80%は片眼性です。
生まれつきの眼瞼下垂のほとんどは「単純性眼瞼 下垂」といわれるものです。原因はまぶたを上げる筋肉がうまく発達せず、代わりに硬くて伸びにくい線維組織が多く混じってしまうことです。
先天性眼瞼下垂によって上まぶたが十分に開かないと、視力の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。生まれたばかりの赤ちゃんは物をはっきりと見ることができず、物を見ることや光を目に取り入れることで、徐々に大人の視力に近づいていきます。
また、まぶたの開き方に左右差がある場合や、眉を上げて物を見る表情は、見た目にも影響を与えることがあります。
老化やまぶたの腫れ、こすり続けることによって、眼瞼挙筋腱膜が瞼板から外れたり伸びたりし、まぶたを持ち上げるのが難しくなります。
これが腱膜性眼瞼下垂症です。
誰にでも起きる可能性があります。また、逆さまつ毛やアトピー性皮膚炎、花粉症を持つ方、さらにはコンタクトレンズを長期に使用している方は、若い方であっても腱膜が瞼板から外れやすくなる傾向があります。
このタイプの眼瞼下垂は、外部からの物理的な力によって引き起こされるもので、具体的には「白内障」や「緑内障」といった眼科施術や時には二重まぶたを作る手術でも医師の技術不足によりこのトラブルが起きることがあります。
上まぶたの外傷では、受傷後早期の出血やむくみに伴ってまぶたが腫れて開きづらくなりますが、腫れが引くと眼瞼下垂は改善していきます。
一方で、まぶたを上げる眼瞼挙筋や挙筋腱膜、動眼神経などに損傷がある場合や、傷が治るときに瘢痕という硬い組織に置き換わってしまった場合には、眼瞼下垂が残存してしまいます。
眼瞼下垂の治療方法
眼瞼下垂の主な治療法は手術です。手術は、まぶたを上げる筋肉を短縮したり、皮膚を切除したりして、まぶたの開きを改善します。手術方法は、眼瞼下垂の程度や原因、患者様の希望などによって異なります。
眼瞼下垂の手術の種類には以下のようなものがあります。
- 挙筋短縮術
眼瞼挙筋を短縮することで、まぶたを引き上げる施術です。軽度から中等度の眼瞼下垂に適しています。挙筋前転術とも言われます。 - ミュラータッキング
ミュラー筋(まぶたの中にある筋肉)を短縮し、まぶたを持ち上げる施術です。 - 前頭筋吊り上げ術
前頭筋(おでこの筋肉)を利用したり、筋膜を移植するなどによりまぶたを吊り上げる施術です。重度の眼瞼下垂に適しています。 - 皮膚切除術
まぶたの皮膚を切り取り、まぶたを軽くする施術です。通常眉下で皮膚を切り取ります。
料金
治療内容 | 料金 |
---|---|
眼瞼下垂 | 450,000~1,050,000円(税込) ※保険診療適応が無い場合 |
施術概要
施術時間 | 両側で60〜120分 施術法やまぶたの状態によって変わります。 |
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洗顔・入浴・メイク |
・入浴は目を濡らさないように当日より可 ・目の周り以外のメイクは翌日から可 ・アイメイクは、傷口が治るまで控える ・目を洗うのは抜糸翌日より可 |
ダウンタイム | 10日間程度 |
リスク・副作用 |
出血、感染、兎眼(目がしっかり閉じられなくなる状態)、眼瞼下垂症の再発
まぶたの開きすぎによるドライアイや術後の炎症による腫れ、まぶたの形や見た目の変化 術後のダウンタイムには腫れ、内出血、涙目、目やになどが起こることがあります。 また、眼瞼下垂手術の傷跡が残る可能性があります。 |
術後の経過・注意事項 |
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施術の流れ

術前検査で、挙筋の筋力やまぶたの各種測定を行います。
眼瞼下垂の施術は、自分の症状や希望に合った施術方法を選ぶことが大切です。
保険診療の場合、美容目的で施術を受けることはできません。診察をして、眼瞼下垂と診断されることが必要です。
眼瞼下垂と診断されても、美容的な希望が多ければ自費診療でないとご要望にお応えできない場合があります。

カウンセリング時のシミュレーションで、施術効果がどれぐらい見込めるか、また仕上がりの予想(二重のラインのデザイン)について事前に確認します。
当院では保険診療の施術だからといって、仕上がりの見た目を完全に無視する事はありません。まぶたが最も開きやすい無理のない位置に二重を設定しデザインを行い、見た目も自然な仕上がりにすることができます。二重の幅についても患者様の希望に添えるように相談をしています。

ただし保険診療で行う場合は、静脈麻酔の使用が認められていません。(自費になります)

具体的には、眼瞼挙筋腱膜を短縮したり、皮膚を切除したり、筋膜を移植したりするなどの方法があります。

よくある質問
保険診療では瞼が重くて開けにくいという病気を治す目的で手術を行います。手術をせっかくするなら自分の理想の眼の形に近づけたいといった見た目についての要望がいろいろある場合は自費診療で施術を受けることもできます。
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※ 日本形成外科学会専門医 院長 高柳 進、日本形成外科学会専門医 森島 容子

京都大学医学部卒業の日本形成外科学会専門医。
私は国際美容外科学会の会長として、世界の医師と技術交流を行い、常に最新の知見を学びながら治療の質を高めてきました。
学会での発表や論文執筆、国際的な指導も行い、技術向上に努めています。
当院では、カウンセリングから施術、アフターケアまで一貫して同じ医師が担当し、医学的根拠に基づいた最適な治療を提案いたします。
「美しくなりたい」「自信を持ちたい」と願うすべての患者さまに、安心して治療を受けていただけるよう全力でサポートいたします。