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国際形成外科学会を国際美容外科学会が破壊した話

6-7年くらい前まではIPRAS(国際形成外科学会)とISAPS(国際美容外科学会の二つの世界的な国際学会はとても仲がよく、車の両輪のように世界の形成外科と美容外科を引っ張っていく大きな力でした。国際形成外科学会は世界中の形成外科学会が所属していて、各国の形成外科医は自動的にこの国際形成外科学会の会員になっていました。私ももちろんこの会員だったわけです。一方ISAPSは入会資格として各国形成外科学会と美容外科学会の両方の専門医資格を取っていること、さらにすでに会員になっている医師2名が入会希望の医師は優秀な医師であり、倫理的も問題がなく、広告などにもうそはない、技量の面でもたしかな医師であるという推薦状がなければ入会できないということになっています。また入会後も倫理面や技術面でかなりの問題があるような医師は除名になるというシステムで活動をしています。つまり入会手続きは各自行うことになり、優秀な美容外科医のみが会員になるということになっています。

国際形成外科学会は大体2年ごとに会長が変わり、その会長の国で学会が開催されるという方法をとっていたのですが、ある時から何年も続けてドイツのマリタアイゼンマンクラインという女医が会長を続けて行くことになっていました。詳しいいきさつまでは知らないのですが、、、。彼女は同時にISAPSの会員でもあって、よく世界中の講習会で顔を合わせることになったので、私と彼女は親しい友人になっていました。この会長であるマリタがある時から学会の事業担当会社としてギリシャのジタコングレスという会社を使うようになってからおかしな話が何回も出てきたわけです。特に問題になったのがチリでの学会でした。ホテルが多数ある場所から学会会場までが遠いので、シャトルバスのチケットを買う必要がありましたが、この費用を払っているのにホテルと会場を往復するはずのバスが全然なくて、ほとんどの参加者が毎日タクシーを使わざるを得なかったり、講師陣のパーティーが突然お金が不足しているからとキャンセルになったり、、、。でもマリタとジタコングレスの社長はファーストクラスの飛行機で世界を飛び回っていましたし、学会でもホテルの部屋はスイートルームに滞在していたことを私たちは知っていました。当時、ISAPSの前会長、現会長と次期会長の3人は自動的に国際形成外科学会の理事に入っていて、ある時アテネの理事会で、使途不明金が見つかり、私は当時次期会長として、理事会に出ていましたが、ISAPSの3人と国際形成外科学会の会長、ジタコングレス、副会長などとすごい論争になったことがあったわけです。それはもう理事会の間ずっとすごい口論というわけです。その理事会の後、ISAPSの名前で世界の形成外科学会にあきらかにマリタ会長とジタコングレスの不正があると公表したわけです。以後世界の形成外科学会が次々と会費の支払いを止めたり、脱会を表明したりして、ついに国際形成外科学会が消滅したわけです。その後私がISAPSの会長をしている時にギリシャのジタコングレスという会社からISAPSが訴訟を起こされるという面倒なことになりました。アテネで長い裁判が続いて、私の次の会長の時まで裁判はつづいたわけですが、最終的には国際美容外科学会は正しいことをしたことが証明されて結審しました。そういう理由で国際形成外科学会という大きな組織が壊れたわけです。今もそれに代わる組織が立ち上がっていないので、そろそろISAPSが形成外科学会の世界的な組織の再建を手伝うべきではないかと議論が始まっています。ここに来て、また各国形成外科学会の主導権争いのようなことも始まって、ややこしいことになっています。世の中難しいことが多いですよね。

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