低鼻術(わし鼻修正)
目次
低鼻術(わし鼻修正)とは
低鼻術(わし鼻修正)とは、鼻筋の途中が出っ張っている「わし鼻」を修正する美容整形の手術です。
わし鼻は、ゴツゴツとしガッチリした印象を与えたり、鼻の大きさを強調したりするため、きつい印象や意地悪な印象を与えやすくなります。
また、鼻が下垂したように見えることで老けて見える場合もあります。
女性でわし鼻の人はコンプレックスを感じやすいかもしれません。
わし鼻を修正する美容整形である「わし鼻修正」を行うことで、顔全体のバランスが良くなり、女性らしいイメージの顔を作ることができます。
可愛らしさをアップしたい方に人気のある施術です。
わし鼻とは
わし鼻とは、鼻背部分が非常に高く、かつ横から見て鼻スジが前方に張り出している状態です。
横から見ると鼻筋の中央に段差があり、鷲のくちばしのように曲がった形状の鼻を指します。
この鼻は段鼻とも称され、先端が尖っていることもあります。
中でも、段になっている鼻を「Hump(ハンプ)」と呼んでいます。

わし鼻の特徴としては、以下の点があげられます。
- 鼻の途中が出っ張っている
- ゴツゴツしている
- 鼻が高く見えるため、鋭い印象を与える
- 鼻孔が大きく見えたり、頑固で男らしい印象を持たれる
- 欧米人に多く見られる鼻の形状であり、ホリの深い、老けた印象に見える
わし鼻の原因
わし鼻の主な原因は、以下の2点です。
- 鼻骨や鼻中隔軟骨、外側鼻軟骨の隆起 鼻骨は頭蓋骨と一体化した堅固な骨であり、鼻軟骨は鼻骨と接続しているやや柔軟な構造です。この2つの骨の接続部分が盛り上がることで、鼻筋に段差が生じ、わし鼻の状態になります。
- 鼻の付け根や鼻先が低い 骨の突出だけでなく、鼻根部や鼻先の低さが組み合わさることで、わし鼻がより目立つこともあります。
わし鼻の理想の程度
わし鼻の程度として、鼻の出っ張りが鼻の理想の高さを超えているかどうかが重要なポイントです。

<理想値>
- 目と眉の間くらいから高さが始まっている
- 鼻先まですっと一直線で結ぶことができるライン
この線より鼻の出っ張りが超えている場合・超えていない場合、どの程度修正をしたいかというご希望により施術(ヒアルロン酸注入・真皮脂肪移植・プロテーゼ挿入・骨削りや骨切りによるわし鼻修正)が異なります。
「理想値」を超えているわし鼻は、鼻の軟骨や鼻骨を切除する骨削りや骨切りによるわし鼻修正が適しています。

鼻の美しさを判断する重要なポイントですが、それ自体のバランスが全体を左右すると同時に「目」「口」「顔全体の輪郭」など、他のパーツとのバランスも大切です。
鼻の理想的な形や大きさには、次のようなものもあります。
- 鼻先の幅と小鼻の幅の比率が1:2程度
- 鼻の横幅は左右の目頭間の幅と同じ~少し狭い程度
- 鼻顔面角が約30〜35度
- 横顔で鼻先と顎先を結んだ直線ラインにから唇がはみ出ない
- 鼻先が尖っている
- 鼻が高い
- 鼻筋がまっすぐ通っている
- 鼻の横幅が口に対して2/3程度
鼻だけでなく他のパーツや顔全体のバランスを考慮して、わし鼻修正のデザインを決めましょう。
わし鼻修正について
わし鼻を修正するには、鼻骨と外側鼻軟骨の盛り上がった部分を削るか骨切りによってフラットに近づけます。
突出部分は「ハンプ」と呼ばれるため、別名「ハンプ削り」とも言われます。
ハンプの大きさや状態によって、やすりで削るかノミで骨を切り取ってしまうかのいずれかの方法になります。
ハンプを削るか骨切りをすることで、隆起のない自然できれいなラインを作ることが可能です。

わし鼻修正術では、顔の骨格から、最適なラインを診断し、前からも横からもどこから見ても美しい鼻をデザインします。
デザインしたラインに沿って切除する鼻骨を決め、出っ張ってワシ鼻に見える鼻の骨を切り取るか削り取り、真っ直ぐなラインに修正します。
生まれつきの骨の突起に加え、事故やスポーツ中のケガによって鼻の骨が変形し、わし鼻のように見えることがあります。
この場合も本施術で改善可能です。
また、鼻の骨が前方に突出しているのではなく、横方向に幅があったり、くの字に曲がったりしているケースでもこの治療は有効です。
横方向に出っ張っている骨を削ったり、骨を骨切りにより中央へ引き寄せたりすることで鼻筋をより真っ直ぐにすることができます。
こんな方におすすめ
わし鼻修正は以下のような方におすすめです。
- わし鼻にコンプレックスを抱えている
- 真っ直ぐでスッキリとした鼻筋を望む
- 意地悪な印象を和らげたい
- 優しく好印象を与えたい
- 魔女のような鼻を改善したい
- 男性的な鼻を女性らしく整えたい
- 鼻筋の中央に出っ張りが気になる
- 鼻が曲がっている
- 大きな鼻を小さくしたい
- 愛らしい鼻に憧れている
こんなに横顔の印象が変わります
わし鼻修正の効果として以下の点が期待できます。
- 出っ張った鼻がストレートなラインの鼻となります
- 鼻筋がスッキリ整います
- ゴツゴツした印象が改善します

出っ張りを削ることで意地悪そうに見えた印象から、女性らしく優しそうな印象に生まれ変わることができます。
わし鼻修正の種類
鼻筋のでっぱり(ハンプ)の大きさによって、軽度〜重度に分かれます。
わし鼻・段鼻の症状が軽度か中度であれば、骨を削らずに「ヒアルロン酸注入」もしくは「プロテーゼを挿入する」方法、もしくは真皮脂肪移植などで改善させることができます。
鼻のへこんだ箇所にヒアルロン酸を注入し、鼻筋を整えます。
ワシ鼻の赤枠で囲ったへこんだところに、ヒアルロン酸を注入します。
へこみがなくなり、シュッとした鼻筋になることができます。
手軽に、そして施術直後から鼻を高くすることが可能です。
効果は6ヶ月〜1年ほどで徐々にヒアルロン酸が体内に吸収されていきます。
定期的に注入することで効果を持続させることができます。
隆鼻術(シリコンプロテーゼ)の方法で鼻の形を綺麗に整えることが可能です。
鼻のでっぱり部分が当たるところのプロテーゼを削り装着します。
もしくは、でっぱり部分に当たるプロテーゼを切って、鼻の凹んだ箇所に挿入する方法があります。

隆鼻術(シリコンプロテーゼ)を選択すると、鼻全体が高くなり、綺麗なシュッとした鼻筋になれます。
料金
低鼻術(わし鼻修正)では、全身麻酔を用いて、鼻の骨や軟骨を削ってたり、骨切りにより鼻を低くし、わし鼻を修正する手術です。
骨切り術・骨けずり | 430,000~1,800,000円(税込) |
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わし鼻が軽度・中度の場合のわし鼻改善
ヒアルロン酸注入 | 60,000~100,000円/1回(税込) |
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隆鼻術(シリコンプロテーゼ) | 350,000~900,000円(税込) |
施術概要
わし鼻修正の施術概要は以下のとおりです。
施術時間 | 20分~3時間 |
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洗顔・メイク・入浴 | メイク・洗顔については、鼻以外であれば3~7日から可能です。 できれば術後1週間は、お顔を拭く程度にしてください。 シャワー:顔にかからなければ当日から可能 洗髪:顔にお水がかからないようにしていただければ翌日から可能 手術後は鼻をテープ、もしくはギプスで固定するため術後1週間は、メガネ着用もお控えください。 |
ダウンタイム | 3~10日 抜糸:1週間 鼻ギブス固定:7~10日 腫れ/内出血(特に目の内側):1週間ほど 鼻骨の安定:3日~10日 腫れのピークは、手術当日から数日まで。 約1週間ほど腫れますが、時間経過と共にひいていきます。 |
効果的な頻度 | 1度のみ(持続性 半永久) |
痛み | 施術時:麻酔注射時のわずかな痛み 全身麻酔での骨削りや骨切りでは痛みはありません。 施術後:1週間ほど(化膿止めと痛み止めを処方) |
リスク・副作用 | ・ギプステープ固定…7日ほど、内容によって10日 ・腫れ…ピークは1週間 ・内出血…1週間程度 腫れや内出血は時間の経過と共に改善します。 施術直後は処方薬を服用してください。 手術当日は、アイスノンで冷やしておくと腫れが少なく済みます。 鼻を強く押さえることは1ヶ月は避けてください。 |
術後の経過・注意事項 | ・術後数日間は、鼻の傷より出血が続くことがあります。 ・術後約2週間は強く鼻をかんだり、鼻の中をこすらないでください。 ・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛・内出血が起こる場合があります。 ・術後1週間は腫れが長引く可能性があるため、飲酒を控えてください。 ・術後1ヶ月は、激しい運動・サウナ・長時間メガネの着用・お顔のマッサージ・強く鼻をかむ、うつぶせ寝、強く鼻を触ることを避けてください。 ・鼻の中に傷がありますので、花粉症やアレルギーで鼻水が出る場合は、内服薬を服用し、極力鼻水が出ないようにしてください。 ・骨や軟骨を削り取る量が足りないと、かすかなハンプが残ることがあります。 ・骨や軟骨を真っ直ぐにしても、削った部分に瘢痕組織が形成されてわずかな膨らみを作ることがあります。 ・修正は可能です。 |
施術の流れ
わし鼻修正の施術は次のような流れで行います。

2. 医師が診療を行います。 診療内容に、患者様のご希望・症状に合わせたわし鼻の施術プランのご案内も含まれます。
わし鼻修正手術だけでなく【鼻のヒアルロン酸注入】もしくは【隆鼻術(シリコンプロテーゼ)】など軽度〜重度に合わせた、より適した別の施術プランをご提案します。
鼻の中のチェックも行っておきます。


痛みが不安な方は静脈麻酔や全身麻酔での施術も可能です。
骨切り手術の場合は必ず全身麻酔で行います。

2.皮下に骨ヤスリを入れて、でっぱった鼻骨を削ります。あるいはノミで骨を切ります。
3.鼻孔内の粘膜の切開創を縫合して閉じます。

麻酔下での小さなハンプ切除のみの場合は、しばらく休んでいただき、出血などないことを確認して、お帰りいただきます。
全身麻酔下での大きなハンプ切除の場合は、術後の鼻出血のリスクもありますので、クリニックのそばのホテルにて1泊していただいてからお帰りいただきます。
術後は、最低1ヶ月は鼻かみなど鼻に力がかかることは鼻骨のズレや変形を予防するために避けてください。
腫れがすっかり落ち着き手術の効果が安定して表れてくるのは3ヶ月ほどかかります。
合わせて受けたい施術
低鼻術(わし鼻修正)と同時手術をおすすめする施術は以下のとおりです。
- 鼻尖形成(だんご鼻) 鼻尖の形を形成している軟骨を削ったり、折り曲げたり、余分な脂肪を除去することで、鼻の先端部分の形状を細くすっきりとさせる手術です。
- 小鼻縮小 鼻の穴の内側または鼻翼の外側を切開し、余分な組織を切除することで、鼻の幅や形を整え小さくすっきりとさせる手術です。
よくある質問
低鼻術(わし鼻修正)に対するよくある質問を紹介しています。
手術を受けるにあたっての不安や疑問について回答とあわせて参考にしてください。