大阪・新大阪の美容外科・美容皮膚科 - メガクリニック

メガクリニック

メガクリニック | 大阪市淀川区の
美容外科・形成外科・美容皮膚科【公式】

ショパンの曲

元旦にNHKの番組でピアニストのブーニンの話が放送されていました。私自身、以前はピアノをよく弾いていましたし、大学生の頃や卒業後しばらくの間はビリージョエルの曲やビートルズ、あるいはユーミンなどの曲を弾きながら自分で歌うというのがとても好きで、ピアノが大好きな時期がありました。
 私の母親が実はプロ並みにピアノを弾けた人で、料理はとにかく美味しいものを食べさせてもらったことがないと言えるくらいひどかったのですが、刺繍とピアノはかなりすごい人でした。その影響なのか彼女の意向だったのかはわかりませんが、私はかなり小さい頃からピアノを習わされていました。多分小学校の4年か5年の頃、私が習っていたピアノの先生が自分の教えるべことは全て教えたと言えるくらいのレベルになったので、これからは自分がピアノを習った先生についたほうがいいというような話を母親にされたようです。それ以降は京都ではとても有名なピアノの先生について習うことになりました。東京からも毎週この先生の指導を受けに来ていた人もあったくらいなのですが、とにかく私自身はプロになるようなつもりもなく、ただピアノが弾くのが楽しいという感じで習っていたわけです。ところが新しい先生のレッスンはとにかく厳しくて、1週間ほとんど練習をせずに行った時などは手をたたかれたり、ひどい時は本を投げつけたり、もういわゆる虐待という感じでした。この1週間何をしていたのー!と叱られて、全然練習なんかしてないもんねー、と言いたかったのですが、こんなことを言うと今度は何を投げられるのか?というような気配があり、とにかく母親に今度の先生は大嫌いで、絶対にピアノをやめる、もう練習には行かないと伝えて、それ以来ピアノを完全にやめてしまいました。この頃嫌で仕方がなかった練習の曲がショパンだったのです。子犬のワルツって多分皆さん。ご存知だと思います。当時それなりには弾けていましたし、大学生の頃や卒業後しばらくはピアノを弾いていたので、それなりのレベルを維持できていたと思います。どういうわけか、あの怖い先生が時々思い出されて、次第にピアノから遠ざかってしまいました。
 ずいぶん後になって、何かでブーニンのショパンの演奏を聞くことがあり、もう感動でした。若い頃のブーニンの演奏は、もう神の領域ですよね。美しい演奏を聴いて、自分もあれくらい弾けたらなあとピアノをやめたことを本当に残念に思いました。
 NHKの放送ではブーニンはあれほどの演奏ができたのに、ある頃から左の手があまり動かなくなったのだそうです。それから10年ほど演奏をやめてしまっていましたが、技術が完璧でなくても美しい演奏をしたいとカムバックされたのだそうです。演奏中に自分の左手がちゃんと動くのか見ながら演奏をして、ある時には聴衆のみなさんに左手の力が足りなくて、申し訳なかったと話されていたり、新しい手が欲しいと言ってみたり、若い頃に弾けたようにショパンを美しく、激しく弾きたいという強い情熱が伝わってきて素敵な番組でした。
  私はというと、もうかなり長期にピアノを弾いていません。先日一度楽譜を見て、ピアノに向かってみたのですが、指をどこに置いたらいいのかわからないのです。あー、これはいかんと思いましたね。
  かなり以前私が大学でテニスの指導を受けた当時の監督の話を思い出します。とにかく京都大学の歴史に残る名選手だったのですが、ある時、監督のお孫さんが家にラケットがあるのをみて、テニスを教えて欲しいと言われたので、本当に久しぶりにコートでラケットでボールを打ったのだそうです。その時、全然自分の思ってもいない方向にボールが飛んて行ってかなりショックだったそうです。長いブランクというのは恐ろしいですね。監督もラケットでどのようにボールを打つかわからなかったのだそうです。私もピアノに向かって???みたいなことになりました。本当に継続は力なり!ですよねえ。みなさんもすごーく久しぶりにすることは本当に気をつけてくださいね。

メガクリニックのLINEはこちら メガクリニックのinstagramはこちら