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日本形成外科学会:注入物による豊胸手術の再建

日本形成外科学会で3日間にわたって、世界の有名な医師を招いて、講演を聞くという国際セッションがありましたが、その中で私が座長をしていたセッションでタイの形成外科医から、注入物による豊胸の合併症の修正というタイトルで講演がありました。内容は100例に及ぶ注入による豊胸手術をどのように修正したかというものです。注入物はアクアフィリングとか、ポリアクリルアミドと言われているもので、最近トラブル例が日本でも多数出てきている方法です。

当初、分解ができる、いずれなくなる、安全などと言われて一部の医師が行った方法で、今でもこの手術をしているクリニックもあるようなので、このような危険な手術を今でも行っているクリニックがあるのは信じられないことです。この方法は私自身は日本と韓国、中国、台湾くらいしか行われなかった方法と思っていたのですが、タイでも多くのトラブル例があるようです。

講演で示された方法は、まるで乳がんのように切除して再建を行うというもので、皮膚と乳腺をすべて除去したり、皮下をすべてくりぬいて乳腺ごとすべて除去するというものでした。講演者の意見はこれくらい切除しないと注入物は中で拡散して広がっているので、一部でも取り残すと問題が解決しないというものです。たしかに感染が起きることも多く、痛みや硬化、皮膚の壊死、しこり、変色など多くの問題があり、皮膚を切除して、これをあとから組織拡張器を使用して膨らませてからバッグを入れたり、自家組織で再建をしたりしていました。まるで乳がんの再建と同じ方法をとっていたので、すこしびっくりしましたが、これくらいのことをしないと根本的な解決にはならないという主張でした。一部は賛成、一部は同意できないというような発表でした。いずれにしてもこのような簡単な方法と宣伝をされて、悲惨な結果になるような手術は医師として許されないことと思います。タイでもこんなに多数の被害者が出ていることは驚きでした。

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