両親、祖父祖母
私の両親はどちらももう亡くなっていますが、時々両親のことや祖父や祖母のことを思い出します。本当にたくさんの思い出があります。私の父も父方の祖父も医師でした。どちらも京都大学医学部の卒業で、私で3人続けて同じ大学の医学部の卒業というわけです。父は小児科医で祖父は内科医でした。曾祖父は私は全く知らないのですが、富山で百姓をしていたそうです。富山の上千俵という所は、同じ町内に高柳という方がたくさんおられて、どうも高柳の発祥地のような気がします。
父方の祖父はとにかく勉強家で、私が小さい頃富山に行くと、必ず毎日何度も机の前に座らされて、算数などの問題を解いてみろと言われたり、勉強ばかり必死でやらせるという祖父でした。とにかく一緒に遊んだという記憶が全くありません。祖母は勉強ばかりさせられている私を見て、なだめるばかりで祖父には従順な人であったようです。そういう理由で私は小さい頃富山に行くのはいやでいやでたまりませんでした。楽しいことが全然なかったからです。
一方母方は全く雰囲気の異なる祖父と祖母でした。祖父は京福電鉄の社長や会長をした人で、特に私が小学生の頃は福井の支社長だったので、福井県の三国サンセットビーチの丘の上一帯が自宅で、毎年夏はずっとここで暮らしていました。目の前に海の水平線が見える丘の上に家があり、目の前は芝生の広い庭で、両端に松林があり、一方の松林の中を歩いていくと庭の中に川が流れていて、この川を越えるとやっととなりの家があるというような広大な家でした。祖母も面白い人で、午前中に夏休みの宿題などをしていると、勉強などしてないで、海で泳いで来なさい!というような人でした。そういうことで福井の祖父と祖母の家に行くのは楽しくて仕方がありませんでした。福井の祖父の家系はもともと加賀藩の家老までたどることができ、祖父の父は北前船のオーナーの一人であったそうです。石川県の橋立に西出家の跡地というところがあります。ここが北前船のオーナーをしていた頃に曾祖父が住んでいた家のあったところだそうです。ホタルがたくさん見えるところとして地元では有名な場所だそうです。
時々両親のことや祖父や祖母のことが思い出されるのですが、みんな心の中で今も生き続けていますよね。