脂肪注入の生着が多すぎた場合、しこりができた場合
最近はどういう理由かわかりませんが、他院での脂肪注入や脂肪吸引のあとの修正を希望して来院される患者さんが多いようです。脂肪注入の後の問題としては、しこりができて凹凸が目立つとか、生着量が多すぎて膨らみすぎた状態を減らしたいなどのご希望です。数年前から脂肪吸引で減量をしたり、シコリを除去できないかというようなことを考えていたわけですが、針でシコリや生着しすぎた脂肪を破壊できることがわかり、この操作によって通常の脂肪吸引のようにしこりを除去したり、膨れ過ぎた脂肪を脂肪吸引のように減量できるという方法が可能になりました。これは私自身が開発した方法であり、まだ学会発表も論文発表もしていませんので、世間ではまだ知られていない方法ということになります。学会や論文での公表はある程度の症例数を経験してから、その手術方法、メリット、デメリットなどを症例の結果と共に発表する必要があります。もうすこし多くの症例を経験して、これらをまとめてから発表する予定にしています。また今の段階ではすべての症例で一度の手術で目的が達成されているわけではなく、複数回の手術でいい結果が得られるということも経験しています。いい所は切開をするような必要がなく、針穴もすぐ消えてしまうので、修正をするのに目立つようなキズが残らないという利点があることです。