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脂肪吸引、バッカルファット除去後のトラブル

この数年、顔の脂肪吸引後やバッカルがファット除去後の凹凸の修正を希望して来院される方がとても多いように思います。他のクリニックで凹凸を修正するための脂肪注入を何回か試みたが、治らないという方も多いように思います。

一つの問題は、脂肪吸引やバッカルファットの除去でなだらかで美しい結果を得るのが技術的に難しいということがあります。脂肪吸引を行う場合、静脈麻酔にしても全身麻酔にしても、吸引部の止血の目的もあってエピネフリン入りのキシロカインという局所麻酔を注射するのが通常のやり方です。時にはテュメセント法と言って多量の液を注入することで組織を吸引しやすい状態にして脂肪吸引を行うこともあります。この局所麻酔や液の注射などにより、吸引を行う部位がかなり膨れてしまうという問題があります。つまり手術中にはちょうどいい結果になっているかどうかの判断がこの余分の膨れのために見えないわけです。あらかじめ多量に吸引を行う部位、それより少ない吸引を行う予定の部位、ごく微量の吸引を行って表面をなだらかに仕上げるための吸引部位などをマークしておき、経験的に何方向から何層で合計の吸引量はこれくらいにしてという予定を頭にいれて手術を行う必要があるわけです。また最終段階では皮下脂肪をあちこちつまんで均等の厚みになっているかを確認する作業が必要です。簡単に見ただけではこの判断を誤る可能性があるわけです。こういう理由で、腫れが引いて仕上がりの頃になるとかなりの凹凸が残っていたり、へこみ過ぎになったなどのケースが多発しているのかもしれません。

また脂肪吸引後やバッカルファット除去後には皮下脂肪に多くのキズが入っています。これは皮膚表面から見ては全くわかりません。この皮下のキズにより癒着や硬化、拘縮などが強いことがあって、このような部位に脂肪注入をしてもヒアルロン酸を入れても皮膚表面が簡単に膨れない状態になっていますので、脂肪やヒアルロン酸注入の効果が全く出ないことがあるわけです。このような場合針で多数の針穴を何層にもあけるか、これで足りない場合は、針先を左右に動かすことで抵抗する瘢痕組織を細かく切って、皮膚表面が簡単に膨れる状態を作る必要があります。十分に皮下の抵抗がなくなったかどうかは、手術中に針で皮膚表面を刺して持ち上げてみて、皮膚が簡単に抵抗なく膨れる状態になったことを確認して、同時に脂肪の注入を行う必要があります。このことを全く理解していない美容外科医が多いような気がします。へこんでいる皮膚に脂肪を注入すればすべての皮膚が膨れるのではありません。皮下のキズが見えない医師も多いということなのでしょう。脂肪注入による修正でよくならなかったというケースが多いのは残念なことです。学会に参加して、よく勉強している医師ならもう十分に理解されている技術のはずなのですが、、、。

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