院長ブログ

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2021.4.15脂肪注入やヒアルロン酸で目的とした部位がふくらまない理由

他院での手術のあとの修正で来院される方で、脂肪注入やヒアルロン酸で希望した部位が膨らまなかったという方がわりに多いように思います。またひどい場合は希望した部位が膨らまず、その周囲のふくれてほしくない部位がふくれてしまったという方もあります。これは顔の皮膚の下が均一の柔らかさではないからです。

以前に脂肪の吸引をされたような場合や、脂肪溶解注射を受けて皮下にキズがある場合などもありますし、もともと顔の皮膚にはあちこちに骨からじん帯という、皮膚がずり落ちないための木のねっこのようなひものような組織が皮膚に引っ付いています。これがあるために皮膚の一部がふくれにくい部位があるわけです。これは見てもわかりません。皮下にこのようなキズがあったり、じん帯があることで、皮膚にふくらませにくい部分があるわけです。これは見てもわかりません。ヒアルロン酸を入れたり、局所麻酔を入れるとこの抵抗する部分がわかります。実際にわずかしかふくれないか,全くふくらまないこともあるわけです。

この部位にはヒアルロン酸の場合はそれ以上の注入を止めるようにします。それ以上入れると、周囲の抵抗なく膨れるところに流れて、不要な部分が膨れてしまいます。脂肪注入の場合は注入針がヒアルロン酸より太いので、この抵抗するじん帯や皮下の癒着、キズなどを注入針の先ですこしだけ切って緩める操作ができます。これを皮膚表面に針などを刺して引き上げてみて皮膚が簡単に膨れる状態になるまで最低限の剥離を針でします。このようにすることで、皮膚が簡単に膨れる状態にすることができます。針による操作なので、キズは残りません。これをしながら脂肪の注入をするわけです。これで脂肪が目的とした部位に入り、周囲に流れたりするようなトラブルが起きないわけです。均等になだらかにふっくらさせるためにはこういう余分な処理が必要になるわけです。この操作のことを理解していない医師もあるようなので、注入により凹凸ができたなどのトラブルにつながるわけです。

投稿者: メガクリニック

2021.4.14今日から日本形成外科学会です

今日から東京の目白にある椿山荘ホテルで日本形成外科学会が3日間開催されます。そのため14日(水)〜16日(金)の午前中はクリニックは休みにしています。ご了承ください。

コロナの感染がすごいこの時期に学会を中止にしないで開催するというのも心配なことです。もちろん直接会議に出席している医師も多いのですが、自宅やクリニックからオンライン参加の方も多数おられるようです。私自身はこの形成外科学会の国際委員会の委員であり、この委員会が2回あって、これに参加する必要があることと、さらに3日間世界をつないで開催される国際セッションの座長も2回担当することになっていますので、直接東京に来る必要があり、仕方なくという感じで来ています。

椿山荘は時々来るホテルですが、東京の中では本当にきれいで森の中にいるような快適なホテルです。日本の形成外科学会や美容外科学会ではこのホテルは初めての開催で、以前のことを思い出すとずいぶん優雅な学会になったなあと思います。まだ今日始まったばかりですが、今朝の国際セッションではアメリカの医師による講演をいくつか聞きました。その中で興味深い新しい分野の講演として、片頭痛に対する形成外科的アプローチというものがありました。アメリカではずいぶん人気の出てきた分野のようで、以前からボトックスで頭痛が治るというケースがあることはよく知られていたことですが、これを手術でアプローチしようというものです。

眉間から始まる頭痛、側頭部から、あるいは後頭部から始まる頭痛に対して、この原因となっている神経や筋肉を手術で遮断して改善を試みます。まずテストとしてボトックスの注射をして、これで頭痛が改善することを確認してから永久的な治療として手術を行うというような方法です。

改善率は70-95%くらいという報告でした。近い将来日本でもポピュラーになる手術ではないかと思って聞いておりました。まだ日本では誰もやっていない治療ですね。アメリカでは数人この手術を積極的にやりだした医師があるようです。

投稿者: メガクリニック

2021.4.13サブシジョンで何ができるのか

サブシジョンという方法は皮膚の部分的な陥没を平らな皮膚にするために新しい傷をつけずに治す方法です。目頭切開や二重の切開法、水疱瘡やニキビのへこみなどで小さい凹凸があると、これは光の加減でかなり目立つものです。方法は針先で皮膚のへこみ直下を剥離して皮膚を浮き上がらせます。これでへこみは治りますが、そのままでは再度皮膚が陥没して、へこみが再発します。この再発を防止するために、剥離した皮下に微量の脂肪を注入しておきます。これで再度の陥没を防ぐことができます。

ただこれだけでは小さい凹凸が残る可能性がありますので、手術後3か月間、小さいテープをはってもらって、平坦な状態が固まるようにします。可能であれば、一日中ずっとこれを3か月間続けます。毎日洗顔などは可能ですが、それ以外の時間はずっとテープ固定を続けるようにします。3か月で完成です。

このテーピングが実際上無理という方もありますので、そういう場合は、後日さらに微調整、あるいは再度の追加手術が必要になることがありますが、在宅時のみこの圧迫固定を続けてもらうこともあります。この管理は手術の一部であり、きれいな結果を得るためにはとても大切なものです。実際の方法は手術後細かく指導します。実際の症例として、他院での目頭切開のあとのへこみが目立つ症例の修正例をお見せします。

 手術前:皮膚に凹みのある状態

 

 手術後

 

投稿者: メガクリニック

2021.4.12二重のラインの食い込み対策

上まぶたの手術はよく行われるものです。二重を作ったり、眼瞼下垂があって、目の開きをよくするための手術など、上まぶたの手術では二重のラインを切開するのが基本的な手術になっています。この結果、二重のラインの食い込みが残って困るという方も多くおられます。眼を閉じても、ラインが食い込んでいて、誰がみても、手術をしたことがわかるという状態はつらいことと思います。

この修正はいくつか方法があります。いわゆるサブシジョンという方法、つまり針でへこみのあるライン直下を剥離して、ラインの皮膚が浮き上がる状態にしてここに微量の脂肪を注入して平坦にする方法や、再度二重のラインを切除して上下の脂肪をずらして平坦に仕上げたり、上下からずらすための脂肪が移動できなかったり、不足する場合はわきなどから微量の脂肪移植を行う方法、などです。いずれかの方法で食い込みはほぼ平坦に修正ができます。

  手術前 食い込みが顕著に見られる

 

  修正後

投稿者: メガクリニック

2021.4.10国際美容外科学会(ISAPS)の理事会

私自身は国際美容外科学会の理事会で12年間仕事をしていました。その間、国際形成外科学会(IPRAS)の理事も4年間務めていました。国際美容外科学会の主な活動は美容外科のトラブルを防ぎ、世界で美容外科が正しく普及するための活動を行うことです。

たとえば南米では、形成外科のトレーニングを全く受けていない皮膚科医や婦人科などの医師が豊胸手術をしたり、脂肪吸引などの手術をしたりして、患者さんが亡くなったり、とんでもない合併症が起きて苦しんでおられたり、というような問題があります。同じようなことは世界中で起きていて、たとえば、日本でも脂肪吸引で経験も知識も乏しい医師による手術で、患者さんが何人も亡くなったりされています。

このような合併症やトラブルを防ぐために、正しい美容外科学会を各国に設立させて、美容外科医の正しいトレーニング、資格授与の方法、フィードバックなどの対策を行ったりしています。中でも一番熱心に活動している内容が、年に20〜30回世界中で開催されているコース(講習会)です。これは各国から優秀な医師を派遣し、実際に手術を行って参加者に研修を受けてもらったり、講演をして正しい知識の普及、新しい手術方法の指導などを行うものです。

その活動案を検討したり、たくさんの問題を討議して、国際美容外科学会の活動を先頭に立って指示しているのがその理事会です。ISAPSには14人の理事がいます。世界のバランスがなるべくとれるように選挙で選ばれた医師がここに入っています。理事会に入る前には何年も講習会で活動する必要があり、ここで手術結果が美しいとか、講演の内容が素晴らしいなど、いい点を取っていないと、理事会の中の教育委員会(Education Council)に講習会の講師のリストから除去されることになります。

この方法はなかなか優れた方法で、常に世界のベストの指導者が講習会に参加しているというシステムで動いています。この中でずっと活動に残っていた人の中から、再度世界のメンバーによる選挙で理事が決まります。この理事会は一年に2回開催されます。その内の1回はアメリカ美容外科学会に合わせて開催され、もう1回は毎年12月にロンドンで行われていましたが、私が会長をした時からローマに変更になっています。

その理事会は2日間おこなわれ、この2日間は朝の8時から朝食を食べながら開始になり、昼食も皆さんで食べて夕方まで会議が続きます。その後夕食も理事全員でどこかのレストランに移動して楽しみます。本当になぜこんなに議題が多いのかとびっくりするくらい毎回多くの問題が議論されていました。時には激しい対立などもありましたが、基本的には皆さんとてもいい人ばかりで、人間的にも魅力的で、美容外科医としてもほれぼれするような腕のある方ばかりで、こういう方々と一緒に長く仕事ができたのは本当に自分の宝物になっています。特に会長をした2年間は多忙ではありましたが、とても楽しい2年間でした。

 私が会長をした時の理事会のメンバーと(ローマにて)

投稿者: メガクリニック

2021.4.10下まぶたの脂肪注入

下まぶたにへこみがあったり、膨れていたり、凹凸が目立つとか、しわやたるみが目立つという方もたくさんおられます。へこみだけの問題であれば、脂肪やヒアルロン酸の注入が簡単な方法です。あとは状態に応じて、切開によるリフト、ハムラ法、脱脂、脂肪注入、あるいはこれらをうまく組み合わせることで若い、はりのある下まぶたにすることができます。

中でも脂肪の注入はポピュラーなもので、翌日までテープを貼ってもらう必要がありますが、それ以後は化粧も洗顔も可能で、注入のための針穴もすぐ消えてしまいます。また採取部も翌日から入浴もでき、抜糸も不要で、生着した脂肪はずっとそのまま残るので、ヒアルロン酸やコラーゲンなどのように定期的な補充がいらないというのがメリットです。

もちろんヒアルロン酸やコラーゲンでも同じような結果が得られます。ただしこれらの吸収性の注入物は定期的な補充が必要になるのが欠点です。

下眼瞼の脂肪注入の術前と術後の写真です。

   術前

 

   術後

投稿者: メガクリニック

2021.4.8下垂した乳房のリフト:ピタンギーの手術

バストの手術の一つのタイプは下垂した乳房の修正です。世界で初めて手術できれいな下垂のないバストにできることを証明したのがブラジルの有名な医師、ピタンギーです。彼の開発した手術は当時世界が驚いた美しい結果で、それ以後ピタンギーの名前は世界中で有名なものとなり、ピタンギー法と言われて、今では世界の形成外科医、美容外科医ならだれでも知っている手術になっています。バストばかり手術をしている医師で、彼の手術もブラジルの彼のクリニックで見せてもらいましたが、実に美しい手術をされる医師で見ていて感動しました。彼のクリニックで一番弟子として、当時働いていたのが女医のグラフ医師です。彼女は今ではブラジルで乳房手術の第一人者となり、彼女とは国際美容外科学会(ISAPS)でよく一緒に世界中で講演や手術指導をしていましたので、とても仲のいい友人になっています。

  Dr.ピタンギー(ブラジル)

  Dr.グラフ (ブラジル)

投稿者: メガクリニック

2021.4.7二重全切開の経過について

一重まぶたを二重にする全切開手術や、眼瞼下垂に対する挙筋短縮などの場合、二重のラインを切開して手術をします。埋没法などと異なり、全切開による二重はラインの固定がしっかり出来上がるため、将来二重のラインがなくなったり、狭くなってしわようになるような心配がありません。目立つような腫れは1週間から10日程度、この間二重の幅は仕上がり予定より大きい幅になっています。微妙な腫れは3か月間続くことになるので、この間微妙に二重の幅は広くなっています。またキズの赤みもしばらく続くことになります。個人差があることですが、一般的には1か月程度はわずかの赤みがあり、次第に赤みがなくなり、3か月程度で二重のラインか切開したキズかがわかりにくいくらいの状態になります。これは手術の技術以外に肌質も関係していることで、一般に白い肌、赤ら顔、脂性の方はとてもきれいな仕上がりになり、ほとんどキズとしてわからないくらいになります。一方乾燥肌で浅黒い肌の方やアトピー、喘息などの方はキズが目立つ傾向があり、こういう方の場合は手術後に軟膏を使ったり、内服薬を使用してきれいなキズにする必要があるかもしれません。症例の写真でキズの経過をお見せします。

      術後1ヶ月目。 まだ赤みがあり、二重の幅が広いです。

  術後2ヶ月目。 赤みが随分引いて、二重の幅も落ち着きつつあります。

 術後3ヶ月目。

 

  術前

 

  術後

投稿者: メガクリニック

2021.4.5上まぶたのへこみ対策

上まぶたにへこみが出ていると、加齢を感じたり、疲れているような印象が出ることになります。このへこみの対策としてはいくつかの方法があります。もし眼瞼下垂があれば挙筋の短縮を行うことで目がぱっちり大きくなり、さらにこの手術の際に挙筋がすこし前に引き出されて短縮されることになるわけですが、この時にまぶたの奥にある脂肪が筋肉といっしょに前に出てくることになりますので、へこみが改善します。下垂がない場合は、ヒアルロン酸やコラーゲン、脂肪などの注入か、脂肪の塊を移植するという方法が行われます。ヒアルロン酸やコラーゲンは吸収性のものなので、定期的に補充が必要になります。ヒアルロン酸やコラーゲンの場合は、注入後20分程度で洗顔やお化粧も可能です。脂肪注入は翌日までテープをはってもらいます。翌日からは化粧も洗顔も可能です。注入をした針穴が数日すこし赤みがあるかもしれませんが、すぐに消えてわからなくなります。脂肪の採取部は1週間ほど軽い圧迫(包帯やガードルなどで)をつづけてもらう必要がありますが、翌日から入浴も可能で、抜糸もありません。へこみが大きい場合は脂肪の注入より一度に大量の脂肪を入れることができる移植が適しています。ただこの場合脂肪の採取部は切開が必要で、このキズが残ることになります。またまぶたについても二重のラインでの切開が必要です。大体の目安としては、脂肪注入の3-5回分が一度に生着します。

投稿者: メガクリニック

2021.4.4私の趣味:続き

趣味ということでもないのですが、ソフトテニスのついでに思い出したことがあります。京都大学医学部のソフトテニス部でテニスの練習に頑張っていた時に、その時の監督から言われたことがあります。私がボールを追って移動する際に膝の使い方が悪い、もっと膝を鍛えないとだめだ、、、というようなことでした。監督が言われたことはテニスは日没でボールが見えなくなるので、それ以後に膝を鍛えるのに、ダンスをやったらいい、、というようなびっくりするような話でした。え?僕がダンスをするんですか?というような会話だったような気がしますが、監督はごく真面目にそうそう、、というようなことでした。監督が言われるには京都大学には3つのダンス部があって、社交ダンス部、フォークダンス部、競技ダンス部ということでした。監督の言う膝のトレーニングでいいのは競技ダンス部で、運動部としても、ものすごい練習をしているので、ここで鍛えてもらえ、というようなことでした。それで日没以後はこのクラブに入部して、ダンス部員として練習をしていました。当時京都大学競技ダンス部は全国でも強豪といわれていた部で、西日本選手権などでもベスト4か8くらいにはいつも入っていたクラブでした。それでたしかにダンス部でも膝の動きはよく注意されていたように思います。結局本職はソフトテニス部でしたが、2年半くらいこのクラブにいて、いろいろ鍛えてもらったおかげで、最後はレギュラーの5番手に入ってしまい、大会にも出場してくれなどと言われて調子に乗って大会に出たことが2回あります。おかげでクイックステップ、ワルツ、タンゴ、フォックストロット、ジルバなどが踊れるようになりました。その後国際美容外科学会(ISAPS)での活動に参加するようになり、アジア以外の学会ではどこの国に行っても、学会後のパーティーではどこでもダンスを踊る必要があるのですが(オーストリアのウィーン以外は、フォーマルなダンスではありませんが、、、)こういう場面で、全然困ることがなく、心の底から楽しめるようになったのは思わぬ財産になったというわけです。

投稿者: メガクリニック

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