院長ブログ

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2021.12.21脂肪注入の生着が多すぎた場合、しこりができた場合

最近はどういう理由かわかりませんが、他院での脂肪注入や脂肪吸引のあとの修正を希望して来院される患者さんが多いようです。脂肪注入の後の問題としては、しこりができて凹凸が目立つとか、生着量が多すぎて膨らみすぎた状態を減らしたいなどのご希望です。数年前から脂肪吸引で減量をしたり、シコリを除去できないかというようなことを考えていたわけですが、針でシコリや生着しすぎた脂肪を破壊できることがわかり、この操作によって通常の脂肪吸引のようにしこりを除去したり、膨れ過ぎた脂肪を脂肪吸引のように減量できるという方法が可能になりました。これは私自身が開発した方法であり、まだ学会発表も論文発表もしていませんので、世間ではまだ知られていない方法ということになります。学会や論文での公表はある程度の症例数を経験してから、その手術方法、メリット、デメリットなどを症例の結果と共に発表する必要があります。もうすこし多くの症例を経験して、これらをまとめてから発表する予定にしています。また今の段階ではすべての症例で一度の手術で目的が達成されているわけではなく、複数回の手術でいい結果が得られるということも経験しています。いい所は切開をするような必要がなく、針穴もすぐ消えてしまうので、修正をするのに目立つようなキズが残らないという利点があることです。

投稿者: メガクリニック

2021.12.19やけどの治療

時々ですが、当院にもやけどをして来院される方があります。やけどもあとが残らなければいいのですが、目立つようなやけど跡が残ると困りますよね。治療としてはまずやけどをした直後はとにかく冷やすことです。これがとても大切です。またその日のうちに治療を開始することも大事で、日焼け程度の問題であれば、焦ることもないわけですが、水膨れができたりした場合は、早期の治療が大事です。多くの場合、やけどをした瞬間にあとの運命が決まっています。やけどはその程度によって1度、2度、3度に分かれています。1度は日焼け程度のひりひりしたり、赤みが目立つという程度で水膨れができない軽いやけどのことを言います。これはだれでもやけどのあとは残りません。2度はさらに浅い部類になる真皮浅層のやけどと真皮深層のやけどに分かれます。浅層の場合は、水膨れができても10日以内程度で皮膚ができて、原則的にはやけどのあとが残らないタイプということになっています。2度の真皮深層のやけどの場合は10日以上皮膚がはらなくて、ジュクジュクした状態が続きます。この場合は後日この部位にやけどの跡が残ります。茶色いあとになったり、ケロイド状になることもあり、状態によっては引きつれなどの運動障害が残ることもあり、修正手術が必要になることもあります。3度はもっと深刻なやけどで見た目は水膨れもできず皮膚が真っ白か真っ黒になり、痛みもありません。これは痛みを感じる知覚神経もやけどで損傷を受けるので痛みを感じることがないという状態になるわけです。この場合は時には皮膚移植などが必要になることがあります。途中の段階で必要なことは、やけどの皮膚の感染対策です。放置していると緑膿菌という菌が出てきて、これが残っている皮膚にさらにダメージを与えることになり、次第に深いやけどに進行してしまうわけです。この感染対策がやけどの場合、大切になります。ひどいやけどに進行するとよりやけどあとが汚くなり、治療も面倒になります。また例外的なこともあって、1度や2度の浅いやけどであっても、アトピーや喘息のあるような方の場合は、普通はきれいに治るはずなのですが、後日脱色して白斑になったり、色素沈着が起きてくるということもあります。このような場合は、軟膏治療や内服薬などを使用して、予想外の合併症を防いでおくということも必要になると思います。またこういう乾燥肌で浅黒い肌の方はやけどの後、紫外線をさけておくということも必要になります。色素沈着が何年も長期に残ることがあるからです。白い肌の方であればやけどあとの日焼けについてはあまりトラブルもなく治りますので、神経質になることはありません。

投稿者: メガクリニック

2021.12.14脂肪吸引、バッカルファット除去後のトラブル

この数年、顔の脂肪吸引後やバッカルがファット除去後の凹凸の修正を希望して来院される方がとても多いように思います。他のクリニックで凹凸を修正するための脂肪注入を何回か試みたが、治らないという方も多いように思います。

一つの問題は、脂肪吸引やバッカルファットの除去でなだらかで美しい結果を得るのが技術的に難しいということがあります。脂肪吸引を行う場合、静脈麻酔にしても全身麻酔にしても、吸引部の止血の目的もあってエピネフリン入りのキシロカインという局所麻酔を注射するのが通常のやり方です。時にはテュメセント法と言って多量の液を注入することで組織を吸引しやすい状態にして脂肪吸引を行うこともあります。この局所麻酔や液の注射などにより、吸引を行う部位がかなり膨れてしまうという問題があります。つまり手術中にはちょうどいい結果になっているかどうかの判断がこの余分の膨れのために見えないわけです。あらかじめ多量に吸引を行う部位、それより少ない吸引を行う予定の部位、ごく微量の吸引を行って表面をなだらかに仕上げるための吸引部位などをマークしておき、経験的に何方向から何層で合計の吸引量はこれくらいにしてという予定を頭にいれて手術を行う必要があるわけです。また最終段階では皮下脂肪をあちこちつまんで均等の厚みになっているかを確認する作業が必要です。簡単に見ただけではこの判断を誤る可能性があるわけです。こういう理由で、腫れが引いて仕上がりの頃になるとかなりの凹凸が残っていたり、へこみ過ぎになったなどのケースが多発しているのかもしれません。

また脂肪吸引後やバッカルファット除去後には皮下脂肪に多くのキズが入っています。これは皮膚表面から見ては全くわかりません。この皮下のキズにより癒着や硬化、拘縮などが強いことがあって、このような部位に脂肪注入をしてもヒアルロン酸を入れても皮膚表面が簡単に膨れない状態になっていますので、脂肪やヒアルロン酸注入の効果が全く出ないことがあるわけです。このような場合針で多数の針穴を何層にもあけるか、これで足りない場合は、針先を左右に動かすことで抵抗する瘢痕組織を細かく切って、皮膚表面が簡単に膨れる状態を作る必要があります。十分に皮下の抵抗がなくなったかどうかは、手術中に針で皮膚表面を刺して持ち上げてみて、皮膚が簡単に抵抗なく膨れる状態になったことを確認して、同時に脂肪の注入を行う必要があります。このことを全く理解していない美容外科医が多いような気がします。へこんでいる皮膚に脂肪を注入すればすべての皮膚が膨れるのではありません。皮下のキズが見えない医師も多いということなのでしょう。脂肪注入による修正でよくならなかったというケースが多いのは残念なことです。学会に参加して、よく勉強している医師ならもう十分に理解されている技術のはずなのですが、、、。

投稿者: メガクリニック

2021.12.13肩こり、頭痛のボトックス治療

最近アメリカでは数人の形成外科医が肩こりや頭痛の治療を始めています。すこしずつ論文が出てきて、面白い分野の治療をやりだしたなあと思っています。ボトックスを使用するのが最初にテスト的に行う治療ということになっています。肩こりの多くは僧帽筋が関連する筋肉と思いますが、これにより頭痛が起きることもあるようです。筋肉を押して痛みがある部位周辺にボトックスを打つと肩こりが楽になる方が多いようです。またこれにより頭痛が起きている方ではボトックスの使用で、頭痛が改善することもあるようです。こういうテストを何回か行って、確実な頭痛に対する効果が認められるという場合は、筋肉にメスを入れることで、筋肉の強い収縮が起きないような手術も行っているようです。もちろんボトックスを定期的に行うだけで手術はしないという方針を取っている医師もありますが、、。まだまだ試行錯誤的な論文しか出ていませんが、劇的に肩こりや頭痛が治っているケースの報告もあります。今後治療方法の改善がいろいろ行われて、肩こりや頭痛の治療方法が確立していくような気がします。今のところ、まだ長期経過の報告が少なすぎるので、今後のフォローを待って、そのうち日本でも開始される治療方法になりそうな気がします。医学は本当にどんどん進歩していきますねえ。

投稿者: メガクリニック

2021.12.10落語、漫才

子供の頃から落語とか漫才は大好きです。小学生の頃などはお正月はこたつに入って、お餅とか、ミカンを食べながら、ずっと漫才とか落語を聞いて、ゲラゲラ笑っていたように思います。結果として3学期が始まる頃は太っていましたね。落語で好きな人は長い間枝雀さんでしたが、お亡くなりになったので、最近は志の輔さんにはまっています。大阪にもよく来られるので、チケットが取れれば、直接見に行ったりしています。皆様は聞かれたことがあるでしょうか?もし知らないという方があれば、ぜひ聞いてみてください。ユーチューブなどで簡単に聞くことができます。私のお気に入りは、花子、みどりの窓口、親の顔などですね。もう何度聞いても楽しいです。親の顔に出てくる子供、賢いですよね。テストの点数が悪かったと言って親と子供の二人が学校に呼び出される話なのですが、テストの中の「本能寺を焼いたのは誰ですか?」、その子供の答えが「僕じゃありません」。ついていった親が先生に、「先生、これ、、、合ってるんじゃないですか?」。楽しい話です、ホント。

投稿者: メガクリニック

2021.12.5思い出に残る苦手な患者さん

長い間たくさんの患者さんと向き合っていると、本当にごくまれに、どうしてもこの患者さんは、なんとなく治療をするのがためらわれるという方に出会うことがあります。何年も前のことですが、40歳くらいの男性の患者さんが顔の黒いほくろを心配して来院されたことがあります。黒いほくろからは本当にまれなことですが、ガンが出ることがあります。これは悪性黒色腫と言われるガンで、あらゆるガンの中でもっとも死亡率の高いガンです。転移がとても早期に起こってしまうので、手遅れになることが多いわけです。ただし本当にまれなガンで私が医師になってからこのガンを見たのは10人くらいだけです。ただこのうち7人はこのガンの転移で亡くなられています。そういうガンのことを心配して来院されたわけです。念のため切除をしておいたほうがいいと説明をしていたわけですが、どうも様子が変なのです。ガンの性質、切除の必要性、手術後の経過、あとの管理や通院など多くのことを説明したすぐ後に、「、、、と申しますと?」と何度も質問をされるわけです。何回も、、と申しますと?と同じことを言われるので、最後は今までちゃんと話を聞いていましたかあ?と聞きたくなるようなやりとりでした。本当に疲れてしまう患者さんだったのです。

手術日になって、さらにまた同じようなやりとりが続き、最後はとにかく手術室に入りますよー、、、までは行きついたのですが、写真を撮っておく必要があるので、ほくろの写真を撮りますねーとカメラを構えると、カメラの前で顔をすこし斜めにしてにっこり微笑まれるのです。あ、これは記念撮影ではないので、笑顔はいりませんからねー。カメラを構えて噴き出しそうになった患者さんでした。

 

 

 

 

投稿者: メガクリニック

2021.12.4来年の国際美容外科学会、イスタンブール

毎月国際美容外科学会(ISAPS)のニュースが世界中の会員に送られてくるわけですが、2年ごとに開催される国際美容外科学会総会が来年の9月にトルコのイスタンブールで開催されるとアナウンスがされていました。今の会長はトルコのナジムセルクスという鼻の手術では本当に美しい手術をされる方です。おそらく10年近く理事会で一緒に仕事をしていたので、とても親しい友人なのですが、私が会長で彼が第2副会長をしていた時に、彼がしみじみ語っていたことがあります。彼は私が日本で学会を開催できることがうらやましくて仕方がなかったのです。今はコロナの問題があって、これも彼にとっても悩みの種と思いますが、当時はこのような騒ぎがなかったので、私が日本の京都での開催を決めていましたので、日本のように安全で、特に京都のように誰でも行きたくなるような都市での開催がうらやましいと言うのです。トルコはご存知のように政情が不安定で、テロなどもあり、治安の面でもいろいろトラブルのある所です。彼にいずれ会長になれると思うが、その場合はどこで学会を開催するつもりかと尋ねたことがあります。彼はその時になってみないとわからないが、治安に問題がなければイスタンブールにするつもりだと言っていました。でももし政情が不安定だったり、治安に問題がある状況だったら?と聞くと、彼はインドネシアのバリ島が大好きだそうで、新婚旅行もバリに行ったのだと教えてくれました。そういう理由で、トルコがだめな場合は、インドネシアのバリ島でやりたいそうです。でも今のところイスタンブール開催の予定のようです。その頃はコロナも落ち着いて、世界中のたくさんの友人にも会って、ナジムにも直接会って、立派な学会になると思いますので、彼の晴れ姿を見たいものだと思っています。世界中に親しい友人がたくさんいるというのは本当に楽しいことで、国際学会の会長職というのは本当に2年間激務でしたが、いいこともたくさんあるなあと思う今日この頃です。

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2021.12.3シミの取り方

顔に茶色いシミが出てくると、なんとなく年齢を感じてしまっていやですよね。シミにも実際にはいろいろのタイプがあります。通常よくあるシミは紫外線を今までよく浴びてしまっていたとか、遺伝的に母親や父親にシミが多い方では、やはりシミが出てくることが多いわけです。これらのシミはレーザーやライムライトなどで、きれいに除去できます。このタイプの他に自分でこすってできるシミがあります。これは通常肝斑と言われるシミです。私たち医師が気を付けなければいけないことは、肝斑はこすりすぎが原因だということです。こすることにより、皮膚に炎症が起こり、炎症性の色素沈着としてシミが出るわけです。ある程度の炎症が起きるレーザーなどを肝斑に照射すると、シミは濃くなってしまいます。簡単な見分け方としては肝斑はこすりすぎることが原因なので、特にほほ骨の付近は顔を洗ったり、タオルでこすったりした場合、皮下に骨があるので、その上の皮膚に炎症が起こりやすいという問題があります。この部位に一致してシミがある場合は、肝斑の可能性があります。肝斑は眼のすぐ周りなどには出にくいわけです。つまり下に骨のない部位は手やタオルなどで、こすれにくいわけです。肝斑は炎症が起きると出るシミなので、このシミにレーザーを当てると、悪化してより黒くなってしまいます。肝斑の治療はまず絶対にこすらないことと、トランサミンとビタミンCを内服することです。この薬は1年から1年半くらい内服を続ける必要があります。これで肝斑は消えることになります。この時点でシミが残っている場合は肝斑が除去されていますので、残っているシミはレーザーやライムライトなどの治療できれいになります。

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2021.12.1涙袋について思うこと

大体人間というのは人を見る時、どこを見ているかというとまず目ですよね。その次に鼻、顔全体というようなところでしょうか?たとえば眉の高さや形に左右差があるというようなことは、本人も知らないこともよくある話です。それくらい目はまず第一印象として、だれでも見ている部位になるわけです。二重かどうか、まぶたにたるみがないかどうか、なども見えてしまう話ですが、それ以外に下まぶたで、涙袋がどうなっているかというようなことも知らないうちに印象として、周りの人に伝わっていることが多いように思います。

いろいろの患者さんの目を見た来たものとして、涙袋がある場合とない場合でかなり見た人に与える印象が異なるように思います。涙袋が全くない場合、この部位が平坦であると、とても冷たい感じや寂しい印象が出ている方が多いと思います。反対に涙袋のある程度のふくらみは、温かい印象が出るように思います。知らず知らずのうちにこういうことを理解されて、涙袋を作りたいとか、もうすこし膨らませたいというような治療や手術が多いのだと思います。涙袋を作る方法としては、いくつかの方法があります。これらはヒアルロン酸や脂肪の注入、真皮脂肪の移植などです。ただそれぞれ長所短所があります。ヒアルロン酸は手軽な方法かもしれませんが、吸収性のものなので、定期的に補充が必要になります。また入れすぎるとすこし青みがかってしまう可能性があります。脂肪の注入はこのような色調の問題が出ることはありません。ただ一度に多量の注入をすると、生着した脂肪がしこりになったり、血流の再開が起きずに溶けてなくなったり、凹凸を作る心配があります。この点真皮脂肪の移植は安全性の高い方法になります。まつ毛の下1ミリくらいの部分を1センチ程度切開してわきなどから採取した真皮脂肪を移植する方法は脂肪注入の4-5回分の移植量が一度の手術で安全に生着します。まつ毛の下を切開する必要がありますが、どの方法よりも一度でもっともふくらみを作成できる方法になります。

 

 

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2021.11.30赤十字病院のネオンサイン

赤十字病院の話でちょっと思い出したことがあります。現在は大阪赤十字病院は新しく建て直されて、きれいになっているのですが、私が勤務していたころはとても古い建物でした。正面玄関の建物の上に大阪赤十字病院という大きな看板が出ていて、これが夜はネオンになって、赤い字で浮き上がるようになっていました。ところがやはり古い建物だったので、このネオンの一つのライトが消えたままで長期に放置されていたのです。十の字のライトが消えていたわけです。この結果夜は浮き上がる字が大阪赤字病院になっていたわけです。それで働いていた医師や看護師の間で時々話されていたことはどうせなら阪のライトも消えたら面白いねえというような話です。これが消えると大赤字病院という立派な名前になりますね。

投稿者: メガクリニック

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