大阪・新大阪の美容外科・美容皮膚科 - メガクリニック

メガクリニック

メガクリニック | 大阪市淀川区の
美容外科・形成外科・美容皮膚科【公式】

治安の悪い所でのISAPS講習会

国際美容外科学会(IAPS)では毎年大体20回くらい世界のいろいろの国で安全な手術や新しい手術などの講習会を開催しています。大体3日間の講習会で、講師としては世界から大体20人から30人くらいを選んで招待状を出し、これに応じてもらえる医師にその国まで来てもらって、自分の手術方法を講演してもらったり、実際に現地で選ばれた患者さんの手術を担当して、これを学会会場に中継して手術中に会場からの質問などを受けながら、指導を行うという方式で開催されています。
 この会場の選択は教育委員会のチェアが委員会の委員と相談して決めています。また講師陣の選任もこの委員会の仕事になっています。私自身はこの委員会の委員として14年、そのうち2年間はチェアとして仕事をしていました。そのため多い時は一年間に14-15回くらい世界のどこかの国に行って、講演をしたり、手術をしたりしていたわけです。あちこちの国々に行っていたわけですが、もともとそれぞれの国の美容外科学会などからぜひうちの国で講習会を開催してほしいという依頼がISAPSに届いて、これを引き受けて準備を始めるというようなことになってます。問題はどの国も治安がいいとか、安全とは言えないわけです。でもこれを断るとその国から国際学会へのクレームになったことが過去にあり、それ以後ほぼすべて喜んで受け入れるようになっています。でも実際には私自身も個人的にはあまり行きたくないなあと思っていた国もあるわけです。いくつかあるわけですが、最初にトラブルがあったのはレバノンでした。講習会の日程、場所、講師陣の選任、プログラムの準備などがすべて整ってから内戦が始まったのです。レバノンの学会の会長から延期の依頼が届き、ところであなたや家族の方は無事なのか?と聞いたところ、山の中の別荘にいるから安全というような回答で、それから1年くらいして、再度講習会の依頼がまた届いたわけです。仕方なくレバノンに行きましたが、街は砲弾のあとがたくさん残っていたり、海はとてもきれいでしたが、街がかなり気の毒な状況でした。
 他にはチュニジアも困った問題がありました。もともと治安が悪かったので、講師陣が世界から行くことになるが、安全対策はどうなっているか?と聞いたところ、学会に世界から講師陣の医師たちが来る時と帰る時は、空港からホテルまでの道路は軍が警備を担当するので大丈夫などの回答で、実際に軍の皆さんが銃を持って道路に多数あちこちにおられて、私たちを守っていただきました。また学会期間中は絶対にホテルから出てはいけないというルール付きで、これも息苦しいものでした。幸いホテルはチュニジアの最高のホテルで、前はホテルのプライベートビーチで、地中海が美しく、ホテルもとても大きく美しいホテルなので、いろいろルールがありましたが、大きなプールもあり、ビーチもホテル滞在の人以外は入ることのできないビーチだったので、それなりに講師陣の医師の皆さんは楽しんでおられたように思います。でも学会が終わって、たしか2か月後くらいだったと思いますが、同じホテルで銃の乱射事件があり、やはり怖いところなのだなあと思ってしまいました。まあ、いろいろたくさんの思い出のある国際学会の仕事でしたが、今となってはあれもこれも楽しい思い出になっています。

メガクリニックのLINEはこちら メガクリニックのinstagramはこちら